スコッチやスコットランドの歴史について
1.スコットランドにキリスト教を伝えたのは、A.D. 563年 にアイオナ島に修道院を築いた セント・コロンバ だったとされている。
2.ケルト民族の一派である スコット族が A.D.5世紀頃 にアイルランドから渡ってきて、 キンタイア半島に ダルリアダ王国を築いたのが スコットランドの起源とされる。
3.1263年のラーグスの戦いで、スコットランド王 アレグザンダー3世が ノルウェー王ホーコン4世 の艦隊を撃退し、ヴァイキング支配から ヘブリディーズ諸島の島々を解放した。この時に語られたのがアザミの伝説である。
4.スコットランド王、ロバート・ザ・ブルースが イングランド軍に勝利したのが バノックバーンの戦いで、これは 1314年 に起こっている。
5.1494年に書かれた「王命により 修道士ジョン・コーに 8ボル の麦芽を与えてアクアヴィテを造らしむ」という文献が、スコッチについて書かれた最古の記録だとされる。
修道士、ジョン・コーがいたとされる修道院は リンドーズアビー
スコットランドについて
a. スコットランドの面積は約 7万9000km² で、人口はおよそ540万人。これは日本の北海道とほぼ同じくらいの大きさ、人口ということができる。
b. スコットランドの首都は エジンバラ だが、人口的には グラスゴー の方が大きい。他に人口の多い都市としてアバディーン、パース、ダンディーなどがある。
c. スコットランドの西海岸に点在するのがヘブリディーズ諸島で、本土に近いほうをインナーヘブリディーズ、遠いほうをアウターヘブリディーズといっている。
d. ウイスキーの生産地区分で、ハイランドとローランドを分ける境界線は必ずしも行政的な線とは一致しないが、現在は 西のグリーノック と 東のダンディー を結ぶ線が境界線と定められている。
e. スコットランドで一番高い山は ベンネヴィス山 で、一番 面積 が大きな湖は ローモンド湖 である。
スコットランドのネス湖は 貯水量 ではイギリスいちだが、 面積 では ローモンド湖 がスコットランド最大となっている。
f. スコットランドの国花はアザミの花だが、これは1263年のラーグスの戦いで スコットランド軍が ヴァイキング軍に 勝利したことに由来している。
スコットランドとウイスキーに関する歴史年表
1603年 スコットランド王 ジェームズ6世 がイングランド王として即位し、「同君連合」が成立。
1644年 スコットランド議会がウイスキーに課税。
1707年 スコットランド議会が廃止され、イングランドに併合。
1746年 カローデン・ムーアの戦い でボニー・プリンス・チャーリー率いる ジャコバイト軍が イングランド軍に敗北。
1759年 “スコットランドの国民詩人”ロバート・バーンズが ローランド地方の エアシャー に生まれる。
1822年 ハイランドと、ローランドの課税差別を撤廃。国王 ジョージ4世 がスコットランドを訪問。
1824年 グレンリベット蒸留所が、政府公認第1号蒸留所に。
1853年 アンドリュー・アッシャーが、ヴァッテッドモルトを発売。
1860年 酒税法改正により、異なる蒸留所のウイスキーをブレンドすることが可能になる。ゴルフの全英選手権が始まる。
1877年 ローランドの グレーンウイスキー業者 6社 が集まり、DCL社を結成。
1877年 フィロキセラ によりフランスのブドウの樹が壊滅状態に。ブランデー不足でスコッチの消費が伸びる。
1898年 リースのパティソンズ社が倒産。
1909年 「ウイスキー論争」が決着。グレーンウイスキーも、スコッチウイスキーであることが認められる。
1986年 DCL社が、ギネス社に買収 され、100年以上の歴史に幕をおろす。これが後のディアジオ社の前身となる。
スコッチウイスキーの定義
スコットランドの蒸留所で糖化、発酵、蒸留を行うこと。
アルコール度数 94.8度 以下で蒸留を行うこと。
容量700リットル以下の オーク樽 で熟成させること
スコットランド国内 の保税倉庫で最低3年間熟成を行うこと。
瓶詰めに際しては水とプレーンカラメル以外は加えず 40%以上 でボトリングすること
現在、 シングルモルトは スコットランド国内での瓶詰めが義務化されている。
スコッチウイスキーについて
グレーンウイスキーは大麦以外の穀物を原料としたウイスキーであるが、麦芽も使用できる。
シングルモルトとは単一の蒸留所で造られるモルトウイスキーのみをボトリングしたものだが、1つの蒸留所でも複数のタイプの異なるモルト原酒を混ぜても、シングルモルトと呼べる。
アメリカンウイスキーなどで行われているインナーステイブという方法はスコッチでは許されていない。
モルトウイスキーは大麦麦芽100%で、未発芽の大麦をそのまま原料にすることはできない。
冷却濾過とは 瓶詰め前に マイナス8度 から プラス5度 くらいの温度で冷却濾過を行う。
シンダルに2年から3年間、シェリーを詰めてシーズニングしたシェリー樽も、シェリーカスクと呼ばれる。
スコッチにはグレーンスピリッツを加えることは許されていない。
シングルカスクはたった1個の樽からボトリングした製品のことをいうが、樽の種類サイズは限定されていない。
シングルカスクはたった1個の樽からボトリングした製品であり、カスクストレングスである必要はない。
ハイランドの蒸留所
ウルフバーン 所有者はオーロラ・ブリューイング社 2013年にサーソーの町で創業 近年までスコットランド最北の蒸溜所だった
アードモア 所有者はビームサントリー社 東ハイランドのケネスモント に所在する蒸留所 ティーチャーズの 原酒を造る蒸留所
グレンギリー 所有者はビームサントリー社 ハイランドの中でも1797年(1785年ともいわれる)の創業と、もっとも古い蒸留所のひとつ
プルトニー 所有者はタイ・ビバレッジ社 港の町ウィックにある
ブレアアソール 所有者はディアジオ 「花と動物シリーズ」のひとつ
ティーニニック 所有者はバカルディ社 「花と動物シリーズ」のひとつ
バルブレア 所有者はタイ・ビバレッジ社 映画『天使の分け前』のロケ地 北ハイランドにある 創業は1790年とハイランドではグレンタレットに次いで歴史が古い
ディーンストン 所有者はディステル・グループ社 映画『天使の分け前』のロケ地 ハイランドの南にある
グレンゴイン 所有者はイアンマクロード社
アバフェルディ 所有者はバカルディ社 「デュワーズ」のキーモルト
ダルウィニー 所有者はディアジオ社 伝統的な屋外ワームタブを使用 「クラシックモルト・シリーズ」のひとつ 「ロイヤルハウスホールド」のキーモルト
オーバン 所有者はディアジオ社 「クラシックモルト・シリーズ」のひとつ 小規模蒸溜所
クライヌリッシュ 所有者はディアジオ社 ジョニーウォーカーのキーモルト フォーコーナーズ
ブローラ 所有者はディアジオ社 新しい方をクライヌリッシュA、古くからある蒸留所をクライヌリッシュBとしたが、Bはその後ブローラに改名された。
グレンオード 所有者はディアジオ社 デュワーズの主要モルトとなっていたが、現在はディアジオ社が所有
グレンドロナック 2016年よりアメリカのブラウンフォーマン社がオーナーとなっている。
ローランドの蒸留所
ダフトミル 豪農カスバート家が、本業の片手間に始めた。 蒸留を行う施設は小規模
リンドーズアビー 所有者はリンドーズ・ディスティリング社 2017年に建設されたクラフト蒸留所 ジム・スワン博士がコンサルタントにあたった。
ブラッドノック 所有者はブラッドノック・ディスティラリー社 スコットランド最南端の蒸留所
オーヘントッシャン 所有者ビームサントリー社 3回蒸溜
グレンキンチー 所有者はディアジオ社 ジョニーウォーカーのキーモルト フォーコーナーズ 「クラシックモルト・シリーズ」の1本 ワームタブを使用
キャンベルタウンの蒸留所
グレンガイル 所有者はJ.&A.ミッチェル社 製品はキルケランとして販売している
グレンスコシア 所有者はロッホローモンド・グループ社
スプリンクバンク 所有者はJ.&A.ミッチェル社 2回蒸留のロングロウ 2回半蒸留のスプリングバンク 3回蒸留のヘーゼルバーン